測量士は、登記目的以外の土地の位置や形状などの測量を行う仕事です。
建物を建てる場合や、道路、トンネル、橋、鉄道などの、インフラ設備をつくる場合に、土地に関する正確な情報を取得するための測量は必要不可欠です。
測量士は、事前に作成した測量計画に基づき、現場でデータ収集を行います。その後、工事の基礎となる測量図を作成することが主な業務内容です。
なお、測量作業には、こうした「土木測量」の他、地図や航空写真、カーナビ、スマホアプリのデータ作成のために行われる「地図測量」や、個人・法人が所有している土地を計測する「地籍測量」もあります。
また、昨今の測量技術は著しいスピードで進化しており、測量士の業務はGNSS(旧GPS)や、3Dスキャナー、ドローンなどのさまざまな最先端の機器を駆使する、技術者としてのやりがいを感じられるとても魅力的な仕事です。
土地家屋調査士とは、不動産の表示に関する登記の専門家のことであり、皆さんからの依頼を受けて、土地や建物の所在・形状・利用状況などを調査し、図面の作成や不動産の表示に関する登記の申請手続などを行います。
あなたの大切な財産である土地や建物は、法務局に登記事項として記録することにより、その権利が保全されます。
そこで私たちのような専門的な知識を有する土地家屋調査士が、土地の境界を調べたり、その土地や建物がどこに存在して、どのような大きさでどんな形をしているのか、またどのような用途で使われているのかなどを調査・測量して図面を作成したり、皆さんの代理人となって登記申請手続などのお手伝いを行います。
土地家屋調査士の使命は、「不動産の表示に関する登記手続の円滑な実施に資し、もって不動産に係る国民の権利の明確化に寄与する」ことです。
行政書士は、行政に関する書類や、法律的な権利義務に関する書類の作成、手続などを依頼者に代わって行います。
特に農地を宅地などの農地以外の目的に転用する際に必要な「農地転用」の手続きなど、土地家屋調査士が行う測量・登記に基づいて行う業務も多く、土地家屋調査士との連携も非常に重要になってきます。
また、一定の面積を超える、住宅団地の造成や工場、倉庫などの建築を行う土地に関しての許可申請も行政書士の業務であり、大規模な開発行為の手続きに携われるという点でも、非常にやりがいのある仕事だと言えます。
行政書士の資格単体でも仕事を行うことはできますが、行政書士と土地家屋調査士、または行政書士と測量士のタブルライセンスを取得することで、行える業務の範囲を広げることができ、将来性を期待できるのも大きな魅力です。
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